日本人はバナナ好き!?

日本人のバナナ消費量は・・・。

日本では、様々な果物が販売されています。その中でも消費量第1位の果物は「バナナ」。

以前はミカンが1位でしたが、2004年以降バナナが1位の座を守り続けています。

日本では、年間1人あたり、約8.2キログラムののバナナを消費しています。消費量1位であるにも関わらず、バナナの99.9%は輸入によるものです。現在、約100万tのバナナが輸入されています。財務省の貿易統計によると、輸入量の約86%をフィリピン産が、約10%をエクアドル産が占めています。世界のバナナの生産量を見るとインドや中国の生産量が圧倒的に多いのですが、自国民よる消費量が多い為、日本には入ってきていないようです。

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バナナはいつ頃日本へやってきた?

バナナはマレー半島辺りが原産で、当初バナナには種がありました。紀元前5000年頃、偶然種なしで、可食部の多い突然変異のバナナ見つかり、バナナの栽培が始まりました。

日本へのバナナの輸入は、1903年、台湾からの輸入が始まりです。明治・大正時代においては、一般庶民にとって、バナナは高嶺の花でしたが、昭和に入った頃から庶民の口にも入るようになりました。それでも、病気のお見舞いや土産等でしか食べられない特別なものでした。

1937年に日中戦争が始まると、バナナ船は軍に使用されるようになり、バナナの輸入量が減少しましたが、1950年には台湾からのバナナの輸入が正式に再開されました。平均月収が1万円の当時、バナナは1㎏1000円と超高級品になっていました。

台湾バナナは、小規模の農家により栽培されていた為や台風の影響もあり、供給量に限界があり、また籠に入れられて輸送される為、傷みが目立つという欠点がありました。一方、1963年の、輸入の自由化をきっかけに南米産のバナナの輸入量が増えてきました。南米産のバナナは固い段ボールのに入れられて輸送されていた為、見た目に優れていました。南米産のバナナの登場したこと、そして台湾バナナの欠点が露呈したことで台湾バナナは、市場で人気を失っていきました。

エクアドル産・フィリピン産バナナの登場

1970年には、台湾のバナナ輸入量を抜いて、エクアドル産のバナナが輸入量1位にかわりました。しかし、1973年には、米国企業が進出を図ったフィリピン産バナナに1位の座を奪われてしまいます。

フィリピン産バナナは3~5日で輸送可能なのに対し、エクアドル産のバナナは輸送に約3週間がかかってしまいます。太平洋横断というコストもかさむ為、エクアドル産は日本市場への参加条件はよくありませんでした。にもかかわらず、日本にエクアドル産が定着出来たのには、理由があります。それは、第1に糖度が高く甘いこと、第2に棚持ちがよく見た目がいい事、第3にバナナに病気が出る頻度が他国に比べて小さいことでした。また他国に比べてひとまわり大ぶりであることも定着の理由に挙げられます。

フィリピンでは、1963年輸入が自由化をされたのをきっかけに、ユナイテッドフルーツ社(チキータ)、キャッスルクック社(ドール)、デルモンテ社がフィリピンに進出し、バナナプランテーションを開設し、日本市場向けのバナナの栽培をはじめます。(その後、日本の住友商事もフィリピンに進出。)そして、1973年に初めて日本へのバナナ輸入量が1位となり、その後現在に至るまでフィリピン産のバナナが輸入量の約85%を占めています。

バナナの栄養成分

バナナは低カロリー&栄養抜群の果物。

バナナは高カロリーと思われがちですが、実は1本86Kcal程度。栄養素は、カリウム、マグネシウム、食物繊維も多く、ビタミンBやCも含まれています。特に特筆すべきは、カリウム含有量の多さで、リンゴ3個分です。カリウムは、塩分を排出する働きがある為、高血圧予防に効果があります。女性が必要としている貧血予防の栄養素、葉酸も26μgとピーマン3個分が含まれています。また、でんぷんの含有量も多いので、世界の一部の地域では、主食として食べられているようです。

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