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ツレがうつになりまして
『ツレはパパ一年生』は、『ツレがうつになりまして』の細川貂々さんが書いた作品。
略してツレうつは映画化、シリーズは100万部突破と大ヒットしたので、知っている人も多いはず。
『ツレはパパ一年生』は、貂々さんの夫、ツレが鬱を克服した途端、結婚12年目にして授かった子ども、ちーとくんを、ツレとてんさんが必死に育てる様子を面白、おかしく描いています。
初めてこの本を読んだ時は、私自身、子どもがいなかったので、他人の事としてあっさり読み終えていました。
しかし子どもを授かり、育児真っ只中の今読むと、共感出来、大変なのは皆一緒と勇気づけられると同時に、面白エピソードの数々に育児疲れをちょっと忘れられた気がします。
『ツレはパパ一年生』を読んで
今で言うところの高齢出産・育児。
とは言っても、今は育児にお金がかかる時代。
若くして子どもを持つのは、結構厳しい。
今後は38歳位で子どもを産む人が、普通という時代になるのでは・・・。
実際、妊娠・出産に際して、国から助成が出ると言っても、妊婦健診に行くたびにお金はかかるし、子どもが生まれた後のことを考えて買うベビー用品も安くはない。
現に、私は混合育児なのでミルクを買っているが、810g入りで1缶約2000円。ほぼ10日で1缶使い切るので、ミルク代だけでも結構かかる。
さて、話を戻して、
『ツレはパパ一年生』は、
育児の上での「参考書」的な役割とはいえないが、切羽詰まってる時とか、疲れている時に読むと「私だけじゃないんだー」って気が楽になる。
私も育児を始めたばかりなので、「そうそう!」なんて思いながら、読み進めました。
ツレうつ夫婦の場合、ツレが主夫をしていて、男の視点から育児が描かれている。だからこそ、新鮮な感覚で、さらっと読めるのかもしれない。
また、男性トイレには、オムツ替えベッドがないというのは、ツレに言われなければ考えもしなかった。
パパ、ママ2人で育児をするものなのに、世間一般的に、育児はママがするものというのが、当たり前になってしまっていることがよくわかる。
この本を読んで、育児に奮闘する2人、時には夫婦喧嘩をしたり、落ち込んだり、悩んだり、でも、ちーくんの笑顔に癒されたりする2人。
この2人の姿を客観的に見ていると、なんだか育児を頑張ろうという気持ちが湧いてくるから不思議。
ちーくんのお世話にてんてこまいのツレ。私も同じようにてんてこまいなのに、ツレを笑ってしまう私。
この本は、ありのままの姿を恰好つけずに描いている。だからこそ、共感できるのかもしれない。
完璧な育児姿を見せつけられたら、正直、自信を失うし、やっぱり私だめなんだと思ってしまう。
この本は、完璧じゃなくていい、自分の子の為に一生懸命になることが素敵という気持ちを持たせてくれる、本だと思う。
ちょっと息抜きになる本なので、またしばらくしたら、読もうと思う。